2012/09/25

相変わらずな


先月のsottoprodottoでの個展は、ちょっとしたきっかけから始まり、関係者の方々の親切なサポートで、無事終了。
感謝。感謝です。
一息つく間もなく、野外展示、渡仏と、目まぐるしく時は過ぎ、季節はすっかり秋。

1年ぶりのパリは相変わらず。
朝早くから、パリジャン達が散らかし続けた街を清掃員のおじさんが掃除してまわる。
日が完全に上る頃、どこからとも無くカフェに人が集まり始め、なじみの客が思い思いに過ごす。
メトロではスリが日々の仕事を成功させ、浮浪者にサラリーマンが50ユーロをさらりとあげて立ち去る。
あきらかな格差が存在する街に住む人種の違う人々がそれぞれの生活の元に幸福を得ている。
ふとしたきっかけから、様々な波紋が広がり、縁が繋がっていく。

そんなパリはおとといからずっと雨や風の繰り返し。
人の心に夏のバカンスの余韻を残しながら、浮き足立ったパリジャン達が下を向いて歩く季節がやってきた。
9月も下旬に差しかかると、太陽が出てる日が半分になり、これかららどんどん太陽を見る日が無くなっていく。

私はというと、少しづつ、半歩半歩ぐらいで前進している。
どうやら、道に迷っても、縁が私をたどりつかせてくれているようだ。
とととんっと進んで行く。
決まった事も、決まらない事もあるけれど、日々どうにかなっていて、これからもどうにかなって行くのだと思う。
ただ、町中に散らかるゴミや、犬の糞を踏まないで歩けたら良いのだ。

昨日ある方に「チョイスを間違わなかったのよ。歳をとって振り返った時に、それが運だけではなかった事に気づくのよ」と言われた。

今日も雨、太陽の届くうちにたくさんネジを巻いて、電池なんていらない様にしておこう!
そんな今日この頃。