2014/03/14

嘘にならない嘘

あの時も、あの時も、あの時も、
口を衝いて出る言葉はいつも同じ。

その言葉はいつも願望と欲望が入り交じった、一つの願いに過ぎない。
無常な人の世を、心を、どうすることも出来はしない事を認めつつ、人は希望を込めて、あの言葉を伝える。
別れの合図。
未来を意識した、約束にならない別れの言葉。

それでも、口を衝いて出てしまうのは、まだどこかに、希望を信じているから。
かもしれない。