2016/02/22

滞在許可書「Compétences et talents」/ step2:フランスに入国後、滞在許可証を申請する

 step2:フランスに入国後、滞在許可書を申請する

フランスに入国したら、入国後2か月以内にprefecture policeに行って、フランスの滞在許可書を申請しなくてはならない。


□申請先 prefecture police
7e bureau – Dépôt groupé
Escalier F – Niveau 1 – Bureau 1509

9, boulevard du Palais
75195 Paris cedex 04

Métro :  Station Cité - Ligne 4
Bus : Arrêt Cité palais de justice - Lignes 21, 24, 38, 47 et 96
Ouverture au public : lundi, mardi, jeudi, vendredi de 9h à 15h45

□申請日時 フランス入国後2ヶ月以内

□必要書類 
Listes de pièces et formulaires
 -パスポート(原本/コピー)
 -ビザのコピー
 -出生証明書(原本/コピー)
  ※日本出国前に市町村役場にて取得しておく。
  ※入国後、日本大使館にて9ユーロで仏語の出生証明書を作成してもらう。
 -証明写真(無帽、背景は白、3.5x4.5cm)
 -住居証明書
   orフランスの住所の3か月以内のガスか電気の請求書(原本/コピー)
   or賃貸契約書(原本/コピー)
   or第三者の住居の場合は住居を証明するレターと家主のIDのコピー
   orホテルの場合、宿泊の支払い証明書(領収書)(原本/コピー)
 -フランス大使館からの手紙(原本/コピー)



備考
※申請先のprefecture policeはそれぞれの位置が分かりにくいので詳しく記載しておく。
まず、入り口が北側に一つ、出口が南側に一つある。
3 Rue de Lutèceの真ん中あたりにある入り口から、ボタンを押して、回転ドアを開けてもらって中に入る。
その後、セキュリティチェックを受け、(カバンやコートを預けて、おなじみの機会をくぐる)総合案内所の前を通って、円形に囲まれた建物の中庭に進む。
外に出てすぐ、左に曲がると、Escalier F – Niveau 1がある。入り口から2階(フランスの1階)へ上がり、Bureau 1509と書かれた扉を見つけるまで真っ直ぐ進む。扉の前に番号札の発券機が置いてあるので、3つの内、一番上のボタンを押して番号札を受け取り、中に入る。

すぐに待合室があるので、番号呼び出しがあるまでそのまま待機。
呼び出しがあったら、待合室に入って左側の扉の中にある指定の受付で、受付を開始する。


証明写真を取り直す場合は、一旦中庭に出て、出口側にあるEscalier Dを目指す。
地上階にある写真機は1回5ユーロ。
使用可能な紙幣は5ユーロとコインのみで、両替機はないため、硬貨を用意しておいたほうが良い。

※申請は郵送でも可能だが、もし書類不備があった場合の不安も大きい。

※申請が終わったら、移民局からの健康診断の予約の通知が届くのを待つ事となる。
約2ヶ月。




滞在許可書「Compétences et talents」/ step1:日本での申請

現在、フランスの長期滞在許可書「Compétences et talents」の許可が降りて、改めてパリに来ています。
申請から取得まで、ネットでの情報では分からないことも多く、同じ情報を求めている方と情報共有するために、一連の流れと注意事項などをまとめておこうと思います。

step1:日本での申請


□申請場所 在日フランス大使館

申請日時 予約必須(在日フランス大使館のHPでオンラインで予約する)
 ※予約は申請日の1ヶ月ぐらい前、渡仏予定日の3か月以上前から予約するのが好ましい。

申請時に必要な物
 1.申請時に印刷しておいた予約表「appoitment booking」

 2.申請書類・リストに記載のあるもの
※大使館HPより/リンク切れの場合はHPから書類をダウンロードしてください。
  -コンペタンス・エ・タラン申請者用提出書類リスト
  -長期ビザ申請書 français / anglais
  -(家族用提出書類リスト )※家族がいる場合
  -犯罪経歴証明書申請



上記の申請書類リストを元に書類を作成していく。
全て、原本とコピーを3枚づつ、書類を見るのはフランス人なので、読む人の立場に立って、仏語か、翻訳をつけて用意する。

 1. 長期ビザ申請書 原本3部(手書きの申請書が3枚)

 2. 証明写真  6枚

 3. パスポート

 4. ビザ申請料金99ユーロ相当の日本円 (支払は現金のみ)

 5. フランスでの職業計画書(フランスおよび申請者の出身国にどのような有意義な結果をもたらすかを明確に説明したもの)
   ※申請者の就業がフランスにどのように有益かを文書で記載する。
   ※申請者の計画概要、動機、目的、結果を起承転結を持って説明する。

 6. 計画を実現する能力・適正があることを示す書類(推薦状、作品など)
   ※申請者がどのように有能な人物で、フランスに有益であるかが書かれた推薦状。フランスや申請者の職種に関係がある人が望ましいと思う。
   ※作品はポートフォリオで良い。

 7. 履歴書
   ※フランス式の書き方で作成

 8. 最終学歴証明書および最も高い肩書きの証明書
   ※日本の証明書の場合、母校で英語で作成を依頼する。

 9. 過去3年間の所得税証明書
   ※居住地の自治体の市町村役場にて申請する。英語での作成が可能の場合もあるので、電話か直接問い合わせる。約1週間

 10 過去3年間に居住した国が交付した犯罪経歴証明書(開封したものは不可)
   ※居住地の警察本部にて申請する。申請にはフランス大使館からのレターが必要なので、事前に用意しておく。約1週間
   ※急ぎの場合、大使館での申請書類や申請予約表などで犯罪経歴証明書の必要性が証明できれば発行してくれる場合もある。


 11. 経済証明書(1カ月以内に発行された銀行残高証明書および同じ口座の銀行通帳のコピー)
   ※最低でもフランスの最低賃金SMIC以上は必要、150〜300万ぐらいで多い方尚良い。

 12. フランスでの活動内容に関する収支計画書(フランス入国後3年間の収支の詳細、フリーフォーマット/仏語)
   ※フランス滞在中の収支を予測して必要な支出と収入を記載する。

 13. フランスでの活動計画書(フリーフォーマット/仏語)
   ※職業計画書で記載した事を元に、もっと具体的な活動内容の詳細を記載する。
   ※3年間のスケジュールのようなもの
   ※推測や希望でもよいので、実現可能な具体案を記載する。

 14. 履歴書およびフランスでの活動を実行する能力を証明する書類(ディプロム、過去の職歴を証明する書類等)
   ※申請者のこれまでの活動を裏付ける資料(展覧会のカタログや、参加した事業の資料、新聞や雑誌に記載された切り抜きなど)や、実績を証明する資料を添付する。

 15. フランスの住所 
   ※フランスでの滞在予定住所(知人がいればその住所が好ましいけど、Hotelでも良いかは不明、ワーホリや学生ビザの場合、ホテルでも良いので、問題ないとは思う。)

 16. 封筒 (郵送の場合)
   ※レターパックプラス/510円に申請者の住所を記載しておく。


□備考
※翻訳はオンラインで安く、早く翻訳可能だったconyacにお願いした。
※書類は原本1部1セット、コピー3部3セットづつリストの順番通りにまとめファイルやしおりは使用しない。クリップはOKだった。
※申請後、約1ヶ月〜3ヶ月で電話か郵送で返事が来る。私の場合は、入国予定日に変更がないか確認の電話があった。

step2:フランスに入国後、滞在許可証を申請するに続く

2014/11/05

こんな夢を見た 第二幕 (ふくやまアート・ウォーク2014)


 http://ha-nnn.wix.com/konnayumewomita#!untitled/cs13

 2010年から開催され、毎年奇抜なパフォーマンスや各種ワークショップを開催するアートフェスティバル、ふくやまアート・ウォーク2014に「こんな夢を見た」も11月2日・3日の二日間、参加させていただきました。

 今回、参加させていただいて思ったのは、まず、関係者の方々皆さんがこのイベントの為に楽しんで尽力している事が本当に伝わってきて、単純に嬉しかったです。
 各々が、各々の出来る事を、きちんと正当性を持って行う。ただそれだけの事が、結果として、イベントに参加頂いたお客さまにも、楽しんで頂けたのだと思います。
このイベントに参加できて、本当に光栄でした。
ありがとうございました。

 第二幕の演目については、今回も正しく夢のような体験をお客様と共有できたのではないでしょうか?
 白昼夢に繰り広げられたセレモニーの数々が、夢を模して新たな感覚を宿す。


FUKUYAMA ART WALK 2014

[主催]   福山城アートプロジェクト実行委員会
[主管]   福山商工会議所
[後援]   福山市教育委員会・広島県立歴史博物館・
      ふくやま美術館・福山城博物館・
      公益社団法人福山観光コンベンション協会・
      福山市商店街振興組合連合会・
      広島県東部観光推進協議会・エフエムふくやま
     (順不同)
[キュレーター] 櫛野展正・ヨシダコウブン
[協力]   福山大学学友会執行部・市民ボランティア
[助成]   公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団
      一般財団法人義倉
[H  P]   http://art.bingo-web.net/

2014/08/13

直島、豊島。


3年ぶりに直島。
お泊まりは5年ぶり。
その足で豊島にも再訪。

観れていなかった李禹煥美術館、豊島美術館、心臓音のアーカイブ、横尾忠則美術館を中心に回りました。
今回は知人の案内を予て泊まりにしましたが、この4つをメインに廻るなら一日で廻れそうです。

久々に島を巡ってみて、2009年から直島が変化し続けているのを、関心深く感じました。
夜遅くまで空いているバー、いたるところに出来た民宿、煌々と光るネオン管。
異国感。

中でも、一番びっくりしたのは、宿主も、カフェのオーナーも、漁港のおじちゃんも、みんな、みんな、全員が島にある作品を自分の孫子のように語る事。
以前は、島民のみなさんの作品に関する話し方はどこかよそよそしく、距離を感じたように思えたのですが、この数年でその様子が一転した様です。

ここでも、また思い出すのは、単なるプロジェクトが文化に変わったと言うお話。
きっと、ここも、あの土地の様に、自発的に何かを生み出す様になるのだろうか?



2014/08/12

塩江美術館ワークショップ「今日の日を送ろう」




無事終わりました。
雨の中、大人も子供も元気いっぱいにポストカードを作ってくれました。

何気ない、この日、この時をメモリアルな何かに変化させてしまうこのワークショップ。
個人的な記録データを個人宛に出力し直し、手紙として投函して来ました。
今頃は、誰かの手に届いている頃でしょう!

やや実験的な箇所もありましたが、記憶の媒体変化(写真(デジタル)から紙(アナログ)への体状変化)とそれに伴うデジタルとアナログの通信は、年齢や個性によって違いが大きく、興味深いものでした。

今回、私にとっても素敵な体験ができました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

2014/07/26

美術館の日ワークショップのお知らせ。






「今日の日を送ろう」


美術館の日に撮影した写真やデジタル機器に残っていた写真を使って、オリジナルポストカードをつくります。
美術館の日の記念ハガキを誰かに送ってみよう。

[日 付] 2014年8月2日(土)
[時 間] 10:00〜12:00、13:00〜15:00
       適宜受付(所要時間 約30分)
[場 所] 高松市塩江美術館 情報コーナー
[参加費] 無料(美術館の日は観覧料も無料)
[講 師] HANNA

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/5041.html

2014/07/17

一日の諸々




朝起きて、身支度を整え、一日必要な事柄たちを準備してから、慌ただしく家を出た。
約束の場所に着いてから、時間を間違えていたことに気づく。
せっかくなので、先に私用を済ます事にした。
以前から、数年前に壊れてしまった古い時計を治せる時計屋を探していたのだが、8年たってようやく、修理ができそうな職人を紹介してもらったので、今日は修理に出す予定だった。

6分後、丁度、店が開いた頃に到着。
閑散とした店内には、大きな古時計がガタガタに積み重ねられ、奇妙に陳列されている。
ひょうひょうとした店主が、私の時計をみるなり、
「あーだな」「こーだな」と言って、修理に時間がかかる事を告げてから、あっさりと修理を引き受けてくれた。
そして、聞いてもいないのに、店内の修理中の時計を、解説しながら見せてくれた。
私は適当な相づちを挟みながら、以前、ネオン管職人を尋ねた時の事を思い出していた。
その時の職人も同じ様にたいそう熱心に己の手の職を見聞せてくれた。
一通り、職人にお礼を言って、きっかり1時間で、前にいた場所に戻った。

その後、MIMOCA近くの駐車場に車を入れ、「拡張するファッション」展へ。
受付でチケットを手に持って進む用促された後、駐車券と駐車時間について説明されてから、足早に階段を上がって、何回目が合っても笑顔の監視員さんを3、4人横目に、足早に階段を降りた。
本展を挟む様にして、2階の展示スペースには猪熊さんの常設展もあったが、斜めに眺めただけだった。
出入り口付近でBlessやらSusan Ciancioloを発見し、おもわず足を止めた先で、光の演出に気づき、わざとその中を遠てから外へ出た。

駐車料金を精算して、予定通り秘境に向かって出発。
川を超え、山を越え、坂道をひたすら登り、再び開けた空間が現れるまで前へ、前へと進む。

まもなく到着した秘境では、幾人もの行商人達が競りを行っていた。
大きな眼鏡と白髪頭の男、やせた手足にまるまると突き出たおなかの男、くたくたのシャツと、大きすぎるズボンを革のベルトでとめた男、小柄で足を引きずった男。
皆、様々ではあるが、一貫して太く丸い指先と、黒い詰めをしている。
響き渡る声と声。
交わされる金銭と商品。
机を買う者、椅子を買う者、ランプを買う者、着物を買う者、扇風機を買う者、軒下の装飾を買う者、刀、槍、、、
程なくして競りが終わると、5、6人の男を残して、皆足早に去っていった。

帰路、やたら大きいく、朱色かがった黄色をした月が、黒や灰色の雲と青い山の間から見えた。
雲が形を帰るたび、月は半月にも、三日月にも、満月にも見えた。
山を7つか8つ越えた先で月を見たが、やはりいつもより大きく、赤い月であった。
それは奇麗だった。

私は、新たに動き出した時計が、手元に戻ってくるのを、ここで待っている。

2014/06/28

夜を渡る

窓から入ってくる空気は少し冷たくて、火照った体に心地良い。
今日も窓は開けておくんだ。
きっと、すぐそこで耳を澄ませてる。


いくつかのイマージュ。
交わされる目線。
落ちた先から、溢れだす。

積み重ねられたイメージのかけら達を、拾い集めて、
今夜、今日の日を、送ろう。


2014/06/27

昨日から急に時間ができたので、溜まっていた用事を一つづつこなしていく。
すべての用事が必要にかられていて、やらなくてはならない事。
その先にはいつも、誰かがいて、ひつような事。
あれも、これも、それも。
今日はいったいいくつの事を終わらす事ができただろう?


「窓は開けておくね」
時計が12時をまわるのを待って、今日はもう寝よう。

2014/06/03

とめどない事達

最近、出入りしている工場がある。
二階建てで、倉庫と事務所が繋がった不思議な作りになっていて、ペンキと埃が入り交じった匂いがする。
いくつもの色の跡が無造作に散りばめられた床の上を、遠慮がちに縫う様に歩く。
誰も居なくても流れ続けるラジオと扇風機の音が無意識に耳に入ってくる。
ラジオは永遠と雑談かニュースの一部始終を配信し続けている。
もしくは、通販か法律事務所の宣伝。
扇風機はただ、苦しそうに唸り続ける。

ーーー

開け放たれた窓から、差し込む光は緩やかに陰っていった。
雨音がかすかに聞こえた様な気がした。
流れだす空気。

「おやつを残していたのね。」
「甘いものは嫌いなので、、、」
「楽しみがなくて残念ね。」
「そんな事もないですよ。」
「御せんべいなら大丈夫?」
そう聞かれたので、笑いながら会釈を返した。

帰り道、湿った空気と草の匂いがした。
山間の奥の方の低い空はプルシャンブルーと、レモンイエローが混ざり合い、その下を、灰色の鱗雲が覆っていた。

先週の日曜日に見たドキュメンタリー映画を思いだした。
工房での日常とそこに集う人々を追った内容で、何度も、空を見上げるシーンがあった。
主な人物の話し声が、どこか聞き覚えのある声に似ている事に、今になって気がついた。
ふと、ある会話を思い出した。
それは映画の中の会話だったのか?

「矛盾しているのです。
そういうモノなのです。
だってそうでしょ?
考えてごらんなさい。
いつまででもそれではいけないのです。」

どこかの懐かしい声なのか、どこかで聞いた話だったのか。
それとも違う何かか。